近年照明器具の発達により電圧を選ばない電圧フリー100v200v使用可の照明器具も多く登場してきました。
それと同時にLEDの照明器具も多く登場し、通常水銀灯に代わるものとして、led水銀灯やled投光器などを用いるケースも多くあります。
今回、照明器具、特に通常水銀灯を電圧フリー100v200v使用可のものにする方へ参考になることを目的として、led水銀灯100w、led投光器200w、led水銀灯50wと通常水銀灯との明るさの単位であるルーメンで比較をしていきます。
この記事を読めばきっと通常水銀灯とこれらの照明器具との明るさ(ルーメン)の比較結果を知ることができます。
最初に通常水銀灯からLED水銀灯やLED投光器に変える意義として、発熱量がすくないためCO2排出量の大幅な削減という環境関連の目的の他、2013年に締結された「水銀に関する水俣条約」により、条件を満たさない水銀灯などの水銀を使用するランプの製造、輸出入が2020年以降禁止となることから、水銀灯照明の交換が困難となります。
そういった意味でこれらの照明器具に交換する必要があるのです。
本題ですが、通常水銀灯は400ワットの規模のもので22,000ルーメン、55ルーメン/Wと言う単位になります。
このルーメン/Wですが、明るさの効率(消費効率)のことでルーメンを消費ワット数で割ったものです。
これを基準に、led水銀灯100w、led投光器200w、led水銀灯50wのそれぞれの明るさ比較としてルーメンと明るさの単位であるルーメン/wを紹介し、比較していきます。
最初にled水銀灯100wですが、これは消費電力が24Wでルーメンは3,600ルーメンになります。
そのため消費効率は150ルーメン/wです。
通常水銀灯400ワットの約3倍程度の消費効率の良さですが、同じルーメン数にするには6つ必要です。
しかし消費効率が高いので1/3程度の消費電力で照明として利用できます。
次にled投光器200wを紹介していきます。
led投光器とはLEDを光源に用いた投光器の総称のことです。
レンズや反射鏡を用いて光りを集束させ特定方向に光を集中させる光り方をする照明で通常水銀灯の代わりとして利用することもできる照明機器です。
このled投光器200wですが、これは消費電力が200Wです。
こちらの照明機器として注意すべき点はW数がそのまま消費ワットとなっている点に注意してください。
ちなみにこのled投光器200wは1つで22,000ルーメンとなっており、通常水銀灯400wと同じ明るさです。
そのため複数用意する必要なく通常水銀灯400wと置き換えができます。
そして消費効率は110ルーメン/wと通常水銀灯よりも2倍の消費効率の高さという点も注目すべきポイントと言えます。
最後にled水銀灯50wについても紹介していきます。
こちらも計算方法がLED投光器と同じで消費電力が50wになります。
そのため明るさは6,000ルーメンで消費効率は120ルーメン/wという効率の良さです。
通常水銀灯400wと同程度の光にする場合は3つ以上必要となりますが、消費電力は2倍以上の効率になっています。
このように通常水銀灯に比べてLEDの照明器具は消費効率が良いというだけでなく、ワット数が少ないものを複数まとめた方が消費電力が少ないという特徴があります。
ただ、照射角が通常水銀灯とLED水銀灯あるいは投光器とでは異なる場合があるため事前にチェックを行い、置き換えを行う際にはそういったスペックに関しても十分注意して業者と相談することをおすすめします。
また、水銀灯よりもすぐに明るくなるというメリットもありますから、そういった点にも注目し置き換えを検討してみてはいかがでしょうか。